建物名称・完成年月

甲府警察署甲府駅前交番

2023年10月
住所・発注者

山梨県甲府市丸の内1丁目1番9号

山梨県
建物用途・敷地面積 交番 95.08㎡
構造

鉄筋コンクリート造 2階建

延べ面積

87.95㎡

設計概要

「想いを託す風景」

 

山梨県の玄関口である甲府駅南口に、武田信玄公銅像が堂々と街を見据えている。川中島の戦いの陣中における姿を模した銅像は、甲府市・山梨県の象徴として、多くの観光客が訪れる名所のひとつである。その背後に、この甲府駅前交番は位置する。

かつて信玄公が見上げた「狼煙があがる空」には、大切なメッセージが込められ、想いが託された風景がそこにはあった。時代を超えて、そんな風景をつくりたいと考えた。

山梨県警察のエンブレムなど、県内の様々な場所で登場する「武田菱」をモチーフとしたガルバリウム鋼板の鎧張りによる外装は、4色をグラデーションのように貼り分け、空のような風景をつくりだす。夜は、室内の光で菱形のサッシが浮かび上がり、「光の狼煙」が地域を照らす。

地域に寄り添い 地域を守りつづける想い。
山梨に訪れる人を迎える おもてなしの想い。
見上げてほしい。新しい想いが託された風景を。
信玄公とともに。

設計担当

建築:髙相 正樹、江野 慎吾

構造:松坂 裕二【松坂建築設計事務所】

電気:深澤 守【深澤設計】

機械:城之内 牧【城之内建築設備企画】

施工

計画建設株式会社

完成写真

GlassEye Inc./海老原一己