• 東側外観

  • 談話コーナー

  • 個室

  • 2人個室

  • 地域交流室

建物名称・完成年月

山梨以徳会 更生保護施設

2021年3月
住所・発注者

山梨県甲府市青沼2-22-1

更生保護法人 山梨以徳会
建物用途・敷地面積 更生保護施設 913.82㎡
構造・延べ面積

鉄筋コンクリート造2階建て

809.60㎡

設計概要

明治39年に設立した山梨以徳会は、不幸にして罪を犯した人たちの社会復帰を援助する更生保護施設として、入所者を一定期間保護してその円滑な社会復帰を助け、再犯を防止するという重要な役割を担ってきた。

旧施設は築50年以上経過して老朽化が著しかったことから、新たな施設ではこれからの更生保護に必要な機能の整備や質の高い住環境の提供、そして地域との関わりを重視し、甲府保護観察所の指導の下、直近類似事例の調査を踏まえ設計を進めた。

建物形状は整形にボリュームを抑えて周囲への圧迫感を低減し、外観はアプローチを東側前面道路に向けて広く確保し、レンガ調タイル仕上げの迎え入れる門の形状をした出入り口を設けて開放的で温かみのある設えとした。平面プランは、敷地条件や入所者のプライバシー、管理のしやすさに配慮して各居室や水回りなどの生活空間を配置した。退所後支援のフォローアップ室や地域の会合にも利用できる地域交流室も設けている。

入所者にとって、自立と厚生そして社会復帰に向けた「立ち直るための居場所」となることを期待する。

設計担当

建築 髙相 正樹、三森 貴嗣

構造 新井 典夫【(有)A&A構造研究所】

電気 手塚 厚司【手塚電気設計事務所】

機械 中込 隆【中込設備設計事務所】

施工者

建築 (株)早野組

電気 (株)松永電工

機械 (株)一水工業

完成写真

完成写真撮影:GlassEye Inc. / 海老原一己