富士河口湖町立船津小学校校舎

山梨県南都留郡富士河口湖町船津3737

鉄筋コンクリート造一部鉄骨造
3階/地下1階建て

7,439.41㎡

　築50年以上経過した既存校舎は経年による劣化や学習環境に問題を抱えており、耐力度調査を経て建替えの計画となった。これからの学校施設には多様な学習活動への展開が可能な「多機能性・連携性・柔軟性」を求められることから、新たな校舎は、「先を見て」将来を見越し、「周りを見て」環境に配慮し、「足元を見て」地元色豊かに計画することによって、「雄大な富士の麓でたくましく生きる力を育む学び舎」を提案した。

①    富士の麓にふさわしい景観への配慮：
　　→ 自然公園法・富士山景観配慮条例により自然素材由来アースカラーの外装と勾配屋根でボリュームを抑えたデザイン

②   子どもたちにとって日常生活の場としての学校：
　　→  多様な学習形態に対応する「1.5倍の広さの普通教室」
　　→ 大きな木の下での読書をテーマとした「図書室」
　　→ 音楽室と一体利用できる集会スペース「ふなつホール」

③   地震災害に対する安全性：
　　→ 耐震性能を高め防災倉庫や受水槽などの防災機能を整備

④　環境負荷軽減：
　　→ 外皮面積を少なくできる中廊下型形状
　　→ 外断熱工法による断熱性能強化と蓄熱効果
　　→ 全熱交換器によるエネルギーをロスの少ない換気
　　→ 少ないエネルギーで室温を保つ環境基本性能

⑤　コスト低減：
　　→ 中廊下型校舎のメリットを活かしたイニシャルコスト縮減
　　→ 高い環境基本性能によるランニングコスト縮減

建築　髙相　正樹、三森　貴嗣

　　　渡邉　正仁【NEO建築設計事務所】

構造　中山　幹康【(株)中山建築設計事務所】

電気　高村　陽　【電気設備設計PLANNING】

機械　城之内　牧【城之内建築設備企画】

建築　芙蓉建設・フジコンストラクト・山七JV

電気　井出電気(株)

機械　(株)一水工業

GlassEye Inc. / 海老原一己