中央市役所庁舎

山梨県中央市臼井阿原301番地

本館（増築）鉄筋コンクリート造2階建て
南館（改修）鉄筋コンクリート造2階建て

3,827.85㎡
2,512.10㎡

　中央市の本庁舎として、従来の分庁舎方式から機能集約を行い市民・議会・行政の協働拠点として整備した事業である。

　本館（増築）は、防災拠点としての機能性と安全性を高めるために耐久性の高い鉄筋コンクリート構造とし、広く一体的な空間が必要な執務室には、プレストレストコンクリート梁を用いて柱間隔を広く取りながら目標の耐震性能を確保した。災害時の非常用発電機や受水槽のほか、万一の浸水対策として1階の出入口に防水扉を設置した。外壁は既存庁舎のタイル張りにならい、乾式工法のせっ器質タイルを採用して美観を高めながらメンテナンス性及び耐久性に配慮しつつ、外断熱工法を採用して熱負荷の低減を図った。

　南館（改修）は建設後31年経過していたため、外装・内装・設備機器全般にわたり大規模改修を行った。1階の執務室は、既設の地下熱源水槽（145ｍ3）と敷地内の自噴井戸水を再利用し、年間を通じて安定した量と温度の地下水を用いた地中熱ヒートポンプによる空調方式とした。これにより、ＣＯ2削減とランニングコスト縮減を図った。

建築　宮澤 昌文、清水 岳、石井 幸貴

構造　溝呂木構造設計室

電気　TAKEI電気設備設計室

機械　田口建築設備設計

本館　建築　早野組・斎藤建設・依田工務店　JV

　　　電気　伸電工業・タツミエンジニアリング JV

　　　機械　雨宮工業・日昇総合設備 JV

南館　建築　斎藤建設・依田工務店 JV

　　　電気　ふじでん

　　　機械　雨宮工業